20km レーザー距離計モジュール

(1)対象と条件
視程…15km
湿度…80%
2.3m×2.3m寸法の車両用
反射率=0.3
測距能力…12km
(2)分析と検証
測距能力に影響を与える主なパラメータは、レーザーのピーク出力、発散角、送受信透過率、レーザーの波長などです。
このレーザー距離計の場合、レーザーのピーク出力 80kw、発散角 0.3mrad、波長 1535nm、送信透過率 90%、受信透過率 80%、受信 56mm が必要です。
小型ターゲット用のレーザー距離計で、測距能力は以下の式で計算できます。小さなターゲットの測距式



：検出可能な光パワー
: レーザー距離計の送信出力(50kw)
：透過率(0.9)
：受信透過率(0.8)
: 受光部(56mm受光)
: 対象物の有効反射面積(5.29°)
: 対象反射率(0.3)
：大気減衰係数（0.16）
：視認性（試験条件による）
: ターゲットまでの距離
ターゲットによって反射された検出可能な光パワーが検出可能な最小パワーよりも大きい限り、レーザー距離計はターゲットまでの距離を測ることができます。一般に、波長1535nmのレーザー距離計の場合、APDの最小検出出力(M.D.S)は5×10-9Wです。
ターゲットまでの距離が 14km の視程 15km では、最小検出出力は APD の M.D.S (5×10-9W) よりも低いため、視程 15km の条件下では、レーザー距離計は (2.3m×2.3m) の距離を測定できます。ターゲットは13～14kmまで（14km未満または近い場合もある）。